帰国25,26日

流しのタクシーを値切って空港まで連れて行ったもらったものの、細かい紙幣がなく結局値切る前の値段での支払となってしまった。値切り損だったな……と思っていると、ドライバーは数枚の硬貨をくれてこれでフライトまでコーヒーでも飲みなと言ってくれる。こういう気遣いは熱い。最後までこの旅は人に恵まれた旅立ったように思える。

行きと同様にウィーンではトランジットのため半日ばかり時間があったので、再度町に出て有名な宮殿や街並みを歩き、堪能してから帰国便へと向かう。本当に精力的に動き回った10日間だった。






未知の世界である東欧最貧国であるアルバニア、そしてマケドニア。欧州の一角ではあるものの、これまでの旅行の中でも最も情報の少ない旅行だったと思う。面白さはあるもののもちろん情報がないことによる不安もあった。

だが、あの時の彼らに出会い握手を交わす、この圧倒的な目的があったからこの旅は実に真っ直ぐな旅だったように思える。

そして、変わらぬ笑顔を向けてくれた彼らの優しさを思うと、今もこみ上げるものがあるのだ。