ベストコンディション昼15日

早朝明るくなりだす時間帯のウユニは、風が完全に凪いでいて、まさに鏡面と呼ぶにふさわしい。めっちゃ寒いけど、ずーっとそれを眺めていられるな。もう何を撮っても絵になるんだぜ。

日が昇って朝飯食べたら、お迎えが来るまでは完全自由時間。この日の昼はウルトラベストコンディションだったこともあり、とりあえず全裸になってみたり、とりあえず変な衣装着てみたり、トリック写真に挑戦してみたり、一昨日とやってることは全く変わらんのだが、とにかく人数も違うし、すっかり関係が出来上がっているため撮れる写真が断然熱い。

↑朝の鏡具合は凄い。

↑みんなでどこまでも歩いていく。

↑覚えておられるだろうか、泥棒市のコスチュームを。


まぁでもピークタイムは間違いなく全裸タイムだ。全裸の俺とA君で、「このメンバーで全裸にならなかったら一生後悔するから!」と皆を説得、その全裸説得シーンは絵的に最高にかっこよかったと思う。女子陣に、ちょっと服持っててって服とか下着とか持ってもらってみんなで全裸で疾走。天空の大地を駆ける我々は、さながら雲の切れ間を縫って飛び遊ぶ天使とでも言おうか、宗教画のような厳かさがあったに違いない。

↑美しすぎるぜ……。


今日、このウユニを去ってしまうからな。やれることはやっておかないとな。



美景観果てなき

お迎えのランクルが来た後も散々ウユニの鏡面世界を堪能して、町へ向かう。今日の夜行バスでラパスに戻らないと、俺たちは日本へ帰れなくなってしまう。だが。



「なあ、A君。今日コンディションいいから、夕日、いけるんじゃねーか」
「……かもな」


今日は、恐らく夕焼けが見れる、かもしれない。そうなのだ。連日俺たちは、昼には間違いなく最高のコンディションを得ていた。だが実は、夕方になると雲が厚くなってしまっていたため、まだ夕焼けが見れていなかったのだ。

一度町に戻って、またランクルをチャーターして戻るとなると、夜行バスには確実に乗れなくなる。だが、今日はたまたま、深夜0時に列車がウユニを経由する曜日。雨季の鉄道はよく止まってしまうし、実際に一昨日の列車も土砂崩れの影響で運休していたらしいのだが、今日は天気もいいし、もし列車が動いていれば……!!