アンコール・トム
堂内や周囲をほどよく歩き、お次に向かうのはアンコール・トム。アンコール・ワットの北に位置する城砦遺跡だ。トムの中央にあるのは「バイヨン」と呼ばれる寺院遺跡で、個人的にはアンコールワット以上に迫るものがあったように思える。何と言っても、ところどころに彫られたモノによっては2m四方はありそうな人面の彫刻。すべてが一様に慈愛の笑みを浮かべている。深い、深すぎるぜ。全体のバランス感も非常に洗練されており、飽きのこない普遍性と、個々に見ると精緻且つ様々なデザインながらも遠く離れるとまとまって見える統一性を併せ持っている。So Coolだ。 古代仏教の宇宙観を具現化したのがここアンコール・トムであり、さらにその中心にあるのがこのバイヨンだそうだ。まさに「宇宙の中心」を謳ってしまっているバイヨンであるが、んーー、許す! これだけのもの作ったんなら、調子に乗っちゃう気持ちは、おおいにわかる! ↑迫力が違う。 ↑繊細な彫刻が至る所に。 その後、ブランチとして毎食恒例のチャーハン。だっておいしいんですもの。と、ココナッツジュース。ココナッツというと乳白色のトロッとしたのを想像するかもしれないが、それは種子の内側に付している固形胚乳を煮詰めて作ったものです。今飲みますのは、そのさらに内側にある水分。ココナッツの種子をナタで割ると、その中央にはスポーツドリンクのような透明な果汁が入っている。これがマジでうまい。暑い気候であるから尚更に冷えたココナッツジュースは格別だ。 ↑ドライバーたちも休憩だ。 アフタヌーンリラックス 一息ついたら、タ・ケウ遺跡にてハンパじゃなく急な階段を登り生い茂る森を見渡し、タ・プローム遺跡で木々にのみこまれた遺跡を眺め、夕方前に宿へと戻る。アンコールのハイライトとして挙げる人も多いであろうタ・プロームは、遺跡内が綺麗に整備されすぎてしまっていたため、なんだか「見世物」感が強くて俺的にはイマイチだった。後述のベン・メリアのように、自然と遺跡が融合している世界観を感じることがあまり無かったのが残念。まぁ木々が遺跡を飲み込んでいるという、その関係性自体には浪漫を強く感じたけどね。 ↑タ・ケウの最上階で出会った少年。 ↑みんな大好きタ・プローム。 夕方からは大スコールに見舞われたものの、一足先に宿に戻っていてヨカタ……。ぬるめの風に包まれて豪雨を聞きながら、ロビーのロッキングチェアでの昼寝もとい夕寝もオツなものだぜ。雨上がりの街はすこぶる気持ちいいんだぜ。 暗くなった頃、翌日の郊外遺跡のためのトゥクトゥクチャーターを予約して、今日も屋台メシにビール!最高にうまし!ノリのいい店の姉ちゃんも、雨よけにビニール袋かぶってるギャグなおばちゃんも、「カンボジアの芦田愛菜ちゃん」の称号を与えたいカワイイ女の子も、女子ポイント高いぜカンボジア!! ↑じゅるり。 |