コンボイ!! 18日

今日はアブシンベル大神殿に行くぜ!早朝3時出発とかいって勘弁してくれ。でもアスワン〜アブシンベルは治安が悪くテロ活動なんかもあるため、観光用の車は軍隊の車両の間に入って向かわなければならない。これをコンボイというんだが、その時間がテロ活動の最も行われない明け方のためこんなに朝早く起きなきゃいけないのだ。うーん、恐ろしい。てかアスワンの街も、道を等間隔に軍人がライフル持って見張りしてるし、エジプト内の電車も軍隊が乗ってる電車でないと観光者は乗っちゃいけないし、けっこう日本でぬくぬく暮らしてるオレからしてみたらありえない状況なわけで、ビギナーとしては少々怖かったりもした。まぁそんなこんなで軽く緊張しながら向かうわけだが、いいこともある。それは大砂漠の向こうに見た朝焼け!容赦ない隙間風を受け凍えながらも、地平線の向こうに朝陽が昇る光景には本当に言葉を失った。いや、感じている今こそがすべてで、きっと言葉なんてものはいらないんだ。



ラメセスU世凄すぎ

アスワンハイダム建設により水没の危機にさらされたが、ユネスコの国際キャンペーンにより丸ごと移築工事が行われ危機を脱したことで有名なアブシンベル神殿。このユネスコの壮大な活動は世界的な注目を浴び、以後世界遺産活動という形で人々の関心を高めていく。つまり、現在多くの人間を魅了する「世界遺産」の第一号がこのアブシンベル神殿。これは見逃せない、絶対見たかった。3000年以上昔にこんなものがこんな場所に建設されていたなんて・・・ありえない。これを作らせたラメセスU世の権力に脱帽だ。自己顕示欲の強い人間だったらしいが、その巨像はまさに狂気。後世までその権力を高らかに見せ付ける姿勢、恐れ入った。神の領域を目指していたんだ、きっと。

↑神殿内部



故障!?

外見も壮大だが、内部も壮麗だ。延々と描かれるヒエログリフも見ていてまったく飽きない。また、大神殿とは別に小神殿なるものもあって、こちらも見学できる。

↑両神殿を望む。。。暑い!


ひととおり堪能したら、帰りのコンボイを待ち、オレらを乗せた車も出発。んが、ここで事件が。何と車が故障して止まってしまったのだ。ありえんよ、こんなん。おいおいおい、しかもここは例の危険地域なんじゃないですか??ドライバーがいくら修理して走り出してもまたすぐ止まってしまう始末。1時間以上も砂漠のど真ん中の危険地域に放り出されるのはビギナーには少々こたえました。結局修理はできず、通りがかった他のツアーに混ぜてもらうことに。ふぅ、まぁなんとかなって良かった。イシスに行けりゃいいのさ。