癒しの街!! 17日

寝台列車で一気に南に下り、朝8時にアスワンに到着。無事着いたのは良いが予定時刻より無駄に4時間も早い。ここらへんがエジプト的。一泊100円の安ホテルで何日分かの宿泊費とアブシンベルのツアー代を払って、散歩に出る。なんつう安さや。川に沿って街が在る・・・凄くのどかな街だ、意外。この街はカイロとは対照的に非常にゆったりと時間が流れていて、人々もおっとりとしていた。なにせ木と会話をするじじいがいるくらいだ。彼に敬意を表してブラックネテロの名を与えた。しかしカイロのすさまじい熱気にやられていたオレらとしては本当にここは癒しの街だ!風がとても心地よいんだよこの街は。

↑木とブラックネテロ。

公園で、学校をさぼっていた同世代の若者5人組と仲良くなった。はじめ、公園で挨拶して通り過ぎてったんだけど、ちょっとしたら向こうの方から手招きして、「こっち来いよ!」って言ってる。何だろうって思って行ってみると、「話しようぜ」って。・・・こういうの待ってたぜっ!最強。ナイルを眺めながら3時間くらい語り合った。お互いの国のこと、文化のこと、何が好きか、何になりたいか、そしてて最も盛り上がる下ネタ話・・・。下ネタなら負けねーぜ、妄想国家日本を舐めるな。ムスタファは教師になりたいらしい。モハメドはみんなに嘘つき呼ばわりされていたスネオキャラ、アハミットはサッカーのアスワン代表!ホントかよ。マグジはウェイトリフティングの選手なんだと。そして煙草とドーナツ大好きなハーリ。ヌビアン人め、かわいいおめめしやがって。言葉がもっとうまく通じればなぁ、と実感する海外だけど、何か言葉じゃなくても通じ合える大切なものを得た気がした。その後、彼らの学校に行ってみると大盛況。学校内に日本人観光客が来るとかないんだろうなぁー、ヒーローだったよ。まぁ、ジャッキーチェンは日本じゃないんだけどね、君たち。



ベストオブピッツァ

公園に戻り、別のエジプト学生たちとサッカーをして遊んだ。みんなうまいのって、まぁオレらが下手くそなんだろうけど。そしてアイツ、ゲイだ。間違いない。まわりの友達も「こいつゲイなんだよー」って言ってた。はじめ冗談かと思ってたけど、あのくねくね感、間違いない。オレの手を握るな!恋する少女のような目を向けるな!別に差別してるわけじゃないし、全然肯定派だけど、オレはやっぱ女が好き。

そんなこんなしてると、夕飯時かな。駅前に出てメシ屋を見回してみて、たまには洋食でも食ってみるかということで、ピザを食べてみた。これが何か知らんがやたら美味い。ベストオブピッツァ。日本で食べたどんなピザよりもうまい。そして後日また行った時にニヤリと笑って、オレらから金をぼろうとしたウェイターを制して、「〜ポンドでいいぜ」って安くしてくれたあのピザ職人も最強。ホテルの隣の部屋にいた日本人男(通称おっさん)が、これまた別の部屋にいた女の子を必死にくどいていた。ださくて笑える名言も連発。おまえ一年エジプトを旅していてその醜態かい。情けなくなる。フォントの色も黒にしてやる。
あー、明日はアブシンベルだ。早朝3時出発だから早めに寝ないと。