アテネ行き29日

 乗りたかった時間のチケットが売り切れてしまっていたため午後3時のバスになってしまう。空いた時間、カフェで街角ウォッチング。
 イオアニナはブーツインが流行っているらしいですねぇ。ギリシャの女の子はスタイリッシュでピタッとした服装が主流で好感が持てる。間違ってもB系なんていない。そして無茶苦茶スタイルがいいか、デブかに限定される。何故。おでぶちゃんも肉がいくらはみでようがピッタリファッション。あと、悔しいことにサングラスがめっちゃ似合うね。
 対照的に、男でおしゃれだな!って奴は全然見ないんだよなー。

 風景を眺めながらアテネへと。Coldplay聴いてて、「Square One」の楽器がドカンと入るところで視界が一気に拓けてそこに海が広がっていた時は感動したぜ。途中一回休憩を挟んで、午後10時バスターミナルに到着。ふー疲れた。そこからまたバスでオモニア広場へ、以前泊まったホテルに行く。20ユーロだ。
 その後メシ食べてビール飲んでたら12時過ぎてるよ!明日7時半発のフェリーなんだよなぁ、起きる自信ねー。



サントリーニ島30日

 しかし不思議なもんで5時半に目が覚める。危機感を持って寝ると人間ってのはちゃんと目が覚めるんだな、不思議だ。
 オモニア広場からメトロで約30分、港町ピレウスだ。午前7時、まだ真っ暗だ。ギリシャは日の入りも夜8時くらいなので、ちょうど日本と1.5〜2時間くらいのズレがあるんだな。

 フェリーが・・・でけぇ!!えぇ、こんな豪華なの!?安いなぁと思ったフェリーだったから、てっきりタイでサムイ島行った時に乗ったような漁船改造したボロ舟みたいのを想像してたよ!こりゃ7時間まったく苦にならないなぁ。快適快適!
 出航時間、陽が昇りだし空が茜色に染まる。それに合わせたかのようにフェリーが動き出す。息を呑む瞬間だ。予想外に旨いドーナツを食いながらその風景をただ見つめていた。

↑船出ですよー。


 途中、いくつかの島に立ち寄り客を降ろしたり載せたりして、7時間半後、見えてきました。あれがサントリーニ島だ・・・。いつだったか何かの本で見て、「世界にはこんな場所もあるんだなぁ〜」と脳裏に焼きついたあの風景に足を踏み入れようとしている。港から町が直に広がる他の島とは違い、断崖絶壁の島の上に建物が並んでいるので、遠目から見るとなんだかケーキみたいだ。さぁ、行こうか。

↑クリームが上に塗られとります。



フィラの街

 頼んでおいたホテルの車が迎えに来てくれていた。車は崖を登り街へ向かう。この島、白い建物群がなかったら、ただの赤茶けた溶岩島に他ならない。地獄の中に楽園があるかのように感じさせる。
 荷を解いて歩こう。あー、浮世だわ。ホントに白い家ばっかりだ。壁は白く、ドアや窓、教会のドームは青い。白と青のコントラストがまぶしいな。サントリーニの中心街、フィラを見下ろせる場所でずっとボーっと街、海、陽を眺める。
 なんだか自分の身がフワフワしてくるようだ。ここは違う世界なんだきっと。ピンクの夕焼け、広がる海、白い建物・・・。

↑泊まっていたホテルのまわり。

↑散歩も飽きることが無い。