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関西弁効果
スリランカから帰ってきて、即出発だ。そのためかどうにもテンションが上がらない。どうしたことか、フワフワした気持ちのまま電車に乗りなんとなく成田空港にいる。大阪行きのフライトは、ツアー客でひしめきあっていて、皆期待を絵に描いたような表情をしているが、どうもオレは上がらない。おい、大丈夫かオレ。どうしたんだ。 しかし大阪に着いてその状況は一変した。大阪からの客を拾う飛行機。お、かわいい女の子グループが乗ってきたなぁ。 「ギリシャ楽しみやなぁ」 「ホンマやなぁ」 「この飛行機何時間くらいかかるん?」 「えー、わからへん」 関西弁SAIKOU!!クソかわいい。テンション上がってきたー!! こうしてオレの熱き旅は始まったのである。 ウズベキスタン入国? 深夜4時、トランジットのためウズベキスタンの空港に到着。機内では「天空の城ラピュタ」が「40秒で支度しな」の部分で終わってしまい不完全燃焼。馬鹿野郎、支度もしたくなくなるわい。 飛行機を降りて、トランジット用のバスではなく、入国ゲート行きのバスに乗ってしまったようで、あれよあれよと入国してしまった。帰りにウズベキスタンに少し入国しようと思ってビザを事前に取得しておいたため、簡単に通ってしまったのだ。 「タクシー??」 ・・・いやいや、これからアテネだから。入国5分後に出国審査をしているオレ、何と格好の悪いことか。 アテネ到着 全てがロシア語表記の書類に悪戦苦闘し、入国とは逆に非常に手際の悪い出国審査のおかげで3時間もかかってしまい、時間ギリギリでアテネ行きの便に搭乗。ホントに危なかった。 アテネ行きの飛行機の機内食はとにかく量が凄い。こんなに食えるか。外の景色を眺めながらうつらうつらしていると、いつのまにか街の上、かなり低いところを飛んでいる。そうか、もう着くんだな。 あのアテネなんだな、ここは。 到着したらまずは両替だ。てか、オレの中で、キリよく1ドルは大体100円くらい、1ユーロは大体100円くらい、みたいな阿呆な、非常に阿呆なイメージがあって、両替してみて愕然とする。6万円が600ユーロ・・・420ユーロ!?・・・そうかぁー、そうだよな〜。ユーロきついわ。 アテネ市内のシンタグマ広場に向かうためバス乗場に行くと、 「今日はバスはタダなんだよ!」 嘘!ラッキー!なんでなのかは知らないが、とにかく3ユーロもする空港バスが無料なのはなんだかうれしい。あぁ、街並みがヨーロッパだなぁ。オレはヨーロッパは初めてなのです。今までも植民地化により、ヨーロッパ風の景観を残す街にはいくつか行ったけれど、そうなのだ、やはり街景観というものを完成させるラストの要素、それは「人」。ギリシャ人の姿があって、この街並みは完成されるんだな。 ギリシャの女の子は巨乳ですなぁオイ!しかもスタイリッシュでおしゃれな子が多くて、マジで素敵。すでに旅が良いものになってきている。ダメですか、こんなオレは。 ![]() ↑これはギリシャの国会議事堂。 宿は無し この旅は基本的に行き先を決めていないが、唯一、旅の後半に絶対行こうと思っているエーゲ海のサントリーニ島への船はおさえておいた方がいいと思った。9月も終わりとはいえまだ観光シーズン中であることに変わりはないからだ。ついでに、旅行会社の美人お姉さんに、シンタグマ周辺に2〜30ユーロくらいで安宿はないか聞いてみると、あれこれ電話をかけてくれて「ないわね」と一言。うーむ、混んでる、のか? 自分の足でシンタグマ周辺にある安宿をかたっぱしから歩いてみるが、どこも部屋がない。あるにはあるのだが、シングルやドミは埋まっていて、ダブルで4〜50ユーロくらいになってしまう。これはきついぜ、せめて30ユーロだ。 最後に行ったホテルでやはり部屋がなく、「マジかぁ・・・」とつぶやくと、その姿が哀れだったのか、フロントのお姉さんがオモニア広場という場所にある一軒のホテルを紹介してくれた。 「ここなら穴場よ」 電話しても出ないしちょっと不安だけど、お姉さんの言葉を信じることにしよう。 地下鉄に乗る。アテネ市内の地下鉄は非常に便利だ。東京メトロほどではないがそれなりに不自由なく路線網は行き渡っていて、しかも安値でどこまでだって行けてしまう。切符を買おうとしていると、 「今日は無料だよ!」 と人々が教えてくれる。え、電車も?? 「何でなの??」 「いや、オレも知らないけど午後5時まで無料なんだよ」 なんでおまえ知らんのよ。まぁとにかく今日は公共料金無料デーのようだ。 オモニアで迷いながらも何とかホテルに到着する。フロントのじいちゃんは超陽気で何を話しても笑っている。それなりに綺麗だし湯出るしエアコンもあるしオレ的にはかなり満足いく部屋だ。値切ったら簡単に20ユーロにしてくれた。オッケイ!!確かにこりゃ穴場だわ。アテネで泊まるときはここに泊まろうっと。 あー疲れた。 ![]() ↑窓から見える路地。 |