到着

ラオス北部は2,000m級の山々が連なる山岳地帯だ。その中でもここルアンパバンは、今も色濃く残る仏教文化と托鉢の風景により旅行者の心をかきたてる。世界遺産登録もされているため、良くも悪くも観光都市としてのインフラは十分に成立していて、ターミナルからトゥクトゥクで中心部へ向かってもらう道すがら、多くの外国人観光客の姿も見ることができる。

↑街はとてもきれいだ。


僕は中心地から少し歩いたところにある安宿エリアをいくつか覗いてみた。ラオスにしては全体的に値段が高めなことに加えハイシーズンでもあるため一泊あたりの値段は予算オーバーだったが、半額まで落とし込んだため概ね満足である。一泊数十ドルクラスの中級宿になると、朝食、飲料はもちろん、部屋も綺麗だし無料でWi-Fiが飛んでいたりとバックパッカー的には至れり尽くせりである。ルアンパバンでは2〜3泊することを予定しているため、宿も社会人らしく少しいいところにしてみた次第である。

↑怒涛の値切りとはいえこれが20$は爆安。



屋台

疲労はあったが、せっかくなので夜の街を散策してみることにした。遠くに聞こえる爆竹と歌声。中心地へ近づくと、メインストリートではラオス版ミニねぷた祭とでもいおうか、装飾で彩られたバイキング船のようなモニュメントを若者たちが神輿のようにかついで歌いながら運んでいる。ここルアンパバンでも祭が開かれているのだ。今はラオス全土がお祭モードのようだ。

↑いくつもの連が練り歩く。


表通りには観光地向けのレストランがひしめくが、裏通りに一本入ると、地元民向けの屋台が並んでいる。お世辞にも衛生が良いとは言えないが、味は折り紙つきである。この手の屋台は、メニューに則って何がいくら、といった形ではなく、一皿いくら、つまり皿を選んでそこに盛り放題というわけだ。ビールを飲みながら山盛りになった料理を食べる。しかも一皿山盛りでも約50円だというのだから貧乏性の僕は嬉しくなってしまう。そして、異国の喧騒の中で飲むビールほどうまいものはない。

↑皿に盛り放題である。

↑バックパッカーと地元民の溜まり場だ。