気づけば最終日28日

ビエンチャン行きのバスは昼過ぎであるため、昨日同様、川の流れを見ながら時間をゆったりとつぶしていく。今日は暑すぎず、涼しすぎずの過ごしやすい気候である。個人的には多少不快でもカラッと晴れていてくれた方がラオスらしくて気持ちが良いのだけれども。

いくつもの山を越え、川を越え、バスはビエンチャンに入る。少しずつ建物の数が増えていき、でも相変わらず高層ビルなどまるでなく首都らしさには皆無で、中心部でもその辺の田舎町と変わらない様相だ。恐らくずっと垢抜けないのだろう。それがこのビエンチャンという首都なのだ。それがこのラオスという国なのだ。

↑最後の夕食だ。


最後の夕飯は少し豪華に、肉のせ飯に、野菜スープを頼む。そして運ばれてきた料理を見た瞬間、失敗したことを悟った。周囲の視線も痛い。野菜スープ自体もそれひとつでシェアできる、メインのおかずとなりえるほどの超ボリューム。加えてチャーシュー飯大盛り。大食い選手権の様相を見せた最後の夕飯を胃に押し込み、僕は腹をさすりながら空港へ向かうのであった。




目まぐるしい発展を遂げる東南アジア諸国の中では確実に一歩も二歩も遅れをとっている、森林資源豊富な山国ラオス。だが一方でそれゆえの穏やかさ、マイペースに進む懐の深さを感じたのも事実。

いつかまたこの国を訪れるチャンスがあったとき、まったく変わらない表情でこの僕を迎え入れてくれるのだろうか。