謎の同乗者24日

一夜明けて今日はキリンディー自然保護区に行く。変な猿見に行くぜ。しかし前夜はかなりいい気分だった。ThreeHorseBeerが最高に美味くて、予算を無視して飲んでしまうな。そして、たまらない夜のモロンダバ。真っ暗な中、わずかに赤橙の光が灯る砂地の通りをアフリカンたちがゆるりと歩き、会話を愉しみ、子供たちは走り回っている。凄く遠く、日本からは想像もできない世界なんだ。ドライバーが来たら、早速出発だ。

ボロ車で未舗装の道路を砂塵まきあげひた走る。・・・おい、今ダチョウいたよな??・・・おい、今横通った池ワニ泳いでなかった??そんな風景が日常茶飯事、ありえねえ鬼の野生王国。しばらく進むと、ドライバーが「フレンドさ」といって女の子を乗せる。「どっかに連れていってあげるんだなー」「優しいやっちゃなーお前」などと話していたが、この子は謎に翌晩のキリンディー終了まで同乗していたため、ドライバーが仕事兼デートにしてしまったと推察する。それもまた笑っちゃうよな。



バオバブー!

田園風景に入ったなと思ったらバオバブが突如ドカーーーーンと登場。で、でかい!きたぜー!!のどかな田園風景の中にズドンとそびえたつバオバブの木。これは違う国とか違う地域とかって話ではなく、違う惑星みたいだな・・・と見入る。

↑のどかで異質な風景

↑共存しているんだ


さらにひた進む。たまに現れる村、この人たちはいったい何を食って暮らしているのだろうか。豆とか芋とか掘ってるんじゃねえか?との結論に至る。しかし人々は元気だ。デコボコ道を何時間か進み、自然保護区域に入り、さらに数十分後、やっとキリンディーのキャンプエリアに到着。そこいらの動物園的なノリで来るなかれ、1万2500ヘクタール もの超広大な野生地区だ。

ちなみに、マダガスカルにはいくつもの自然保護区や国立公園があるわけだが、そのどれもが日本の県ひとつ、ふたつを丸呑みするくらいにでかい。キリンディーは大体香川県くらいの大きさで、それでも小さい方になるかと思う。スケールが大きいよな。