見納めサンセット26日

今日は特に予定もないので、ゆったり過ごすことにしよう。海岸をさくっと歩いたり眺めたりしつつ、昼前に町歩き。死ぬほど暑い中、町の中心部に向け歩く。砂道をひた歩き、珍しいイスラムモスクを抜け、マーケットに。途上国のマーケットというのは、こんなもの置いて誰が買うんかい、というものばかりだがここも例外ではない。

ビーチに行くと腐った魚のかほりたちこめるボロ家集落。たくましく暮らす現地人は元気いっぱいに海で大きい方の用を足している。歩いているとJICAの日本人お姉さんに会ったが、かわいくないので上がらず。しかしこの町に1年半暮らし続けるというのも凄いな。2時間ほど歩き、さすがに疲弊してきたので昼飯タイムにする。ここで現地人の洋食はいかに、と思い立ちシーフードグラタンを頼んでみた・・・が、これが何と今まで食べたどんなグラタンよりも美味い。ホワイトソースより、蟹の身の方がはるかに多いというありえない低物価素材豊富ならではの一品。しかも安い。宿に戻り、潮風の音を聞きながら昼寝だ。。。

↑区切られたかのような空と海

↑人はどこでも暮らせる、ぜ


夕方は、夕陽見納めだな・・・。太平洋岸に暮らしているオレとしては、海に沈む夕陽は珍しい。しかも雲ひとつない空にアフリカの海ときたものだ。Born Slippy聞きながら夕陽を眺める。空を文字通り真っ赤に染めて沈む夕陽、ふとふりかえると、バトンタッチを受けたかのように上るフルムーン。そうか、今日は満月なんだ・・・グレイト、最高の瞬間だ。あまりにも幻想的なもんで、旅の途中されど空しさは募る・・・このままいっそ死んじゃってもいいや、それくらい心に焼きつく風景なんだ。

モロンダバ、楽しかったぜ!!

↑無常・・・



冬タナ27日

昼過ぎ、アンタナナリボに向けてプロペラ機に乗る。いや、モロンダバ最高だった。高い航空費かけてわざわざマダガスカルくんだりまで来た甲斐があったと心から思えるよ。

タナ・・・さむっ!!この気温のギャップはなんだ。寒すぎるぞ。ところで明日は、早朝日の出前には空港に着いていなければならない。バンコク行きの便は早いのだ。空港からタナ中心部までは1時間以上、どうする?周辺に宿はないのかなぁ、と歩いていると、「タナー!タナー!!」と、タクシー・ベの兄ちゃんが叫んでいる。タクシー・ベというのはいわゆる乗り合いバンのことだ。さわと顔を見合わせ頷く。乗ろう!異邦人の襲来だぜ!でも言葉まったく通じね。

タナ中心部まで1時間半、しかし案の定終点は見たことも無い場所。しかしこれが楽しいんだよな。聞きつつ聞きつつ目的地を目指す。いかにもな裏通り、使われていない線路上に人々はバラックを建てて暮らす。

↑ここに活気と暮らしがある


日が暮れる街に狂ってく。信じられない位寒いし、雨まで降ってくる。予想外・・・体力削られるわ。風に触れ震える、十二月の気候だ。なんとか初日泊まった宿、ホテル・ランベルに到着。もう来ないと思ったんだけどな、でも再訪の歓迎モードがうれしいよ。

しかし空いていた部屋は死刑囚独房とも呼ぶべき最低ランクの部屋。今まで泊まった宿の中でも最低ランクに位置するであろう質!えぐいぜー。寒く狭く暗く汚く陰湿な地下の穴蔵。こんな部屋に社会人になっても泊まることになろうとは・・・、まぁ、いっか。