アンタナナリボ
途上国の旅は、例外なくタクシーを値切るところから始まる。この交渉がある意味で旅の始まりであり、気持ちを切り替える瞬間でもある。半額までタクシーを値切って、首都アンタナナリボの中心地へ向かう。この途上国ならではの風、たまらないな。でも今までの国とは雰囲気が全然違う。地域は間違いなくアフリカである。しかしこの国の先住民は遠い昔、果てしない海を渡ってきたアジア人だという。さらにフランス植民地であった近代的背景も手伝い、アフリカ・アジア・ヨーロッパが交差している独特の雰囲気を持っているのだ。 特にこのアンタナナリボは、マラリアにかかる可能性の低い高地にフランスが形成した町であり、後に訪れる西岸の町と比べてかなり外的文化により洗練された雰囲気がある。いわゆるアフリカ系の人種よりもマレー系人種が多いのもこの街の特徴らしい。 さすが首都、政治と経済の中心地なだけのことはあり、なかなか栄えている。道もよく掃除されているし、インフラ整備もそこそこ整っている。感心しながら中心部から少し脇に入り坂を上ったところにあるホテルランベルへ。気のいいおばちゃんと姉ちゃんがいる宿。ここの最上階から山肌にはりつくように広がるタナの街並みを眺める、最高だぜ。 ↑綺麗な街並み ↑ホテルランベル 街散策 中心地を少し離れると、路上生活者や物乞いなどリアルな途上国事情が垣間見えるものの、街としての機能は本当によく整っていて感心する。それゆえの味気なさは勿論あるものの、それは今後向かう西海岸に期待しているので特に気が落ちたりはしない。スーパーもある、ディスコもある、公園は失業者ではなく恋人たちの憩いの場だ。おもしろくも何ともない湖を眺めたら、珍しい動物がたくさんいるというツィンバザザ動植物公園に行ってみる。 そしてここが金の無駄なくらい本当につまらなかった。公園自体も狭いし、檻の中でやる気なくだれている猿なんか見ても・・・うーん、盛り上がらないなぁ。 マーケットでも行くべか。 |