大遺跡へ17日

今日は、テオティワカンに行くです。メトロに乗って地下鉄を出ると、戦後の闇市場……なんてこともなく、昨日のバスターミナルだ。くそ、こんな地下鉄網発達してるなら、昨日メトロで来ればよかったぜ。乗り換えを駆使すればシティの大体のところにはこのメトロでいけるようだ。しかもひと乗り2ペソ、つまり15円でどこまででも行けてしまう。日本の電車高すぎ。まぁそういう庶民の足ということで治安的に不安要素もあるらしいんだけど、まったくもってその気配なし。車内では、背負ったリュックサックにでかいスピーカーを積んで音楽を爆音で流しながらCDを売り歩いている人がたくさんいた。初めて見た、こんな売り方。めちゃくちゃうるさくて迷惑だ。

バスターミナルにてバスを待つ。綺麗なお姉さんが乗るべきバスを教えてくれる。しかしね、ここで初めて言及するけどね、メキシカン・ガールは本当にかわいいな。旅の間持ち歩いている日記兼メモ帳にも、ことあるごとに「メキシコ人かわいい」「胸でかい」などと連記されていて、読み直して情けなくなった。噂によると、メキシコを最初に侵略したスペイン人首領のエルナン・コルテス氏も、敵地にてインディオに一目惚れしてメロリンしてしまったとかどうとか。メキシコ人は美人が多い国認定したいと思います。

↑3本の電車を乗り継いでターミナルへ(15円)



テオティワカン

約1時間乗車し町を抜けると、太陽のピラミッドが見えてくる。どでかい人工の山がズンズンと迫ってくる。エジプトのクフ、カフラー王のピラミッドに次いで、世界で3番目に大きいピラミッドであり、重厚感たっぷりのその存在感。メキシコ観光のハイライトとの呼び声高いこのテオティワカン遺跡、マストでしょ。しかも何がいいってこのピラミッド、頂上まで登れるのだ。そりゃ登らない理由はないよな。その巨大さ、さすがの一言。今回の旅で遺跡系を訪れるのが初めてというのもあるが、感動もひとしおだ。

↑超有名な遺跡だ


んではまぁ登ってみますかね、と思いきや何か頭がいてえ……。そりゃそうだ。Tシャツにスニーカーでほいほいしているため気づきにくいが、ここは高度2200mのメキシコシティに加えさらに高地にあるテオティワカン。しかも太陽のピラミッド自体600mあるので、北アルプス連峰クラスの高度なのだ。なので登りません……なわけがなく、ひーこら言いながら頂上まで行ったよ。下から見ると絶壁に見えるのよ。周囲に何も遮るものがないので平原と遠くの山をすべて見渡せるのは爽快だ。こんなに登ったというのに、青空はまだまだ突き抜けるように高い。その名前に違うことなく陽の光をいっぱいに浴びる太陽のピラミッド。気持ちがいいね、ホント。

↑真下から見ると絶壁だ。これ凄いでしょ

↑下界を見下ろすのも感動


アステカ神話――、ここテオティワカンに集ったアステカ神たちは、ふたりの代表を選び、それぞれは太陽と月になるための修行に励んだ。その修行の場となったのが、ここ太陽のピラミッドと、すぐそばにある月のピラミッドだ。やがてふたりの神は太陽、月として空に昇るが途中で力尽き死んでしまう。残った神々は彼らを生き返らせるために自らを生贄にすることを選んだ。するとやがて太陽と月は動き出したという……。神々は、この空を太陽と月が駆けるために、その身を懸けたのだ。

↑太陽と月のために皆死を選んだ


ふと日本人っぽい格好してるかわいい子たちがいるなあと思ったら、日本人ではなくメキシコ人だった。推測だが、日本のファッションとか好きなんじゃないかな。メキシコには日本のカルチャーがかなり浸透しているみたいだからね。

というわけで、月のピラミッドもそこそこに、バス最終の時刻も迫っていたので帰ることにします。同じようにメトロを乗り継いで宿の最寄り駅へ。あー超疲れた。タコス食って寝よ寝よ。