『Pogo』 DIGITALISM | 『My Eyes』 TRAVIS | 『Digital Addict E.P.』 THE STEALTH |
断トツのキャッチーさと哀愁漂うメロディ、ダンストラックの珠玉的名曲。 | TRAVIS節満載のこの曲。イントロからもっていかれる独特の世界観は健在。 | タイトル曲でもあるドラマチックで壮大なD「Digital Addict」の高揚感は抜群。 |
『D.A.N.C.E』 JUSTICE | 『Weapon Of Choice』 BRACK REBEL MOTORCYCLE CLUB |
子供の切ない声と、絡みつくようなビートのギャップがたまらん。 | クールで疾走感溢れるロックンロール魂に漢の生き様を見た。 |
1位 『The Boy With No Name』 TRAVIS |
泣いたね、俺は。最盛期に比肩するんじゃね?ってくらいの楽曲が立て続けに流れた時は。ナイジェル・ゴドリッチを再びプロデューサーに迎えたのも大正解。「The Man Who」を見据え、「Invisible Band」のラインを越えてきたのは凄すぎるよ。 |
2位 『Baby 81』 BLACK REBEL MOTORCYCLE CLUB |
オレが敬愛する兄貴たちの超名盤。前作、アメリカンルーツを探った傑作盤「Howl」を踏まえたうえで敢えて原点回帰に向かった一枚。音楽性は「Howl」のまま、怒涛のグルーヴとロックンロールを身に纏った彼らは向かうところ敵無しだ。 |
3位 『Idealism』 DIGITALISM |
ドイツから飛び出したロッキンパンクエレクトロなダンスユニット。名曲F「Pogo」を筆頭にキャッチーで思わず身体が揺れるトラックが立ち並ぶ。ライブはしょぼいらしいんだが、このアルバムに関しては全体的なつなぎ方も上げ方も音選びもハイセンスだ。 |
4位 『We Are The Night』 THE CHEMICAL BROTHERS |
前半の怒涛のラッシュを大評価して4位。Klaxonsを迎えた「All Rights Reversed」に関して言えば、個人的にはKlaxonsのどの曲よりもかっこいいんだが。 |
5位 『Send Away Tigers』 MANIC STREET PREACHERS |
た、たまらねぇー。この突きぬけ感とマニックス節満載の楽曲たち。しかも時間を重ねたことによる渋みと切なさもにじみ出ていて、ロックで漢な楽曲が並んでいるぜ。 |
6位 『In Rainbows』 RADIOHEAD |
相変わらず曲運びがうまく、バンドとしての地力が非常に高いレディオヘッド。少しバンドサウンドに回帰した本作、「Bens」「OK Computer」の方が好きだが、後3作よりは好き。 |
7位 『Attack Decay Sustain Release』 SIMIAN MOBILE DISCO |
@「Sleep Deprivation」の高揚感はすさまじく、作品全体を通する無機質で少し時代を遡行するような音は逆に新しい。ライブが素晴らしい、という嬉しい誤算もあったので6位。 |
8位 『Pimpoint』 SOIL & "PIMP" SESSIONS |
フルアルバム3作目になる本作、いまや大人気のソイル。A「A.I.E」のスターターとしての役割からB「マクロケ」→C「マシロケ」の流れは素晴らしすぎる。聞きやすく、上がるCLUB JAZZ。 |
9位 『War Stories』 UNKLE |
本作は、ロック色が非常に色濃く、ギターが唸る。A「Chemistry」からブチ上がります。自由にかけめぐる音の数々と、ダークな世界観がたまらない一枚。 |
10位 『Sounds』 FreeTEMPO |
従来路線で新鮮さに欠けるものの、もとの曲自体が半端なく良いので、作品単体で見れば相当な名盤と考えて良いでしょう。フリーテンポはこの雰囲気が最高なので、これでよい気がするよ。 |
11位 『Myths Of The Near Future』 THE KLAXONS |
07年のロックバンド新人賞。A「Atlantis To Interzone」を筆頭にスルメイカ的に頭から離れないディスコパンクが並ぶ。2ndが勝負、期待しています。 |
12位 『Cross』 JUSTICE |
かなりいろんな意味で重いので、軽いノリでは聴けない。@「Genesis」、A「Let There Be Light」の畳みかけるようなビートや、B「D.A.N.C.E」の光彩などは秀逸で、今年の活躍ぶりも今後の地位を確約したことだろね。 |
13位 『Phoenix』 SYSTEM 7 |
手塚治虫「火の鳥」における各物語を題材とした、究極のコラボレーション。ロック要素からのアプローチの強い、スペース感満載のトランスミュージック。うーん、確かに火の鳥に通じるものがあるか。 |
14位 『Strangefolk』 KULA SHAKER |
クーラシェイカー再結成は最高に興奮したよ。あのすさまじきリズム隊のグルーヴと、クリスピアンのギターワークをリアルタイムで聴けるってだけで◎。作品自体は「K」の方がいいんだけどね。 |
15位 『Grand Blue』 JAZZTRONIK |
もはやJ-POPの作品として聞いているが、たまーにやっぱりこういった感じの音楽が聴きたくなる。山崎まさよしをフィーチャーしたJ「Soul Hood」が頭ひとつ抜けてるかな。 |
次点 『Cocotte』 TEENAGE BAD GIRL |
Vitalic主宰のレーベルCitizenからの彼ら。出てくるタイミングがもう半年早ければもっと評価されているだろうに勿体無かった。A「Cocotte」の破壊力はJustice以上か。 |
2007年は間違いなくダンスムーヴメントに沸いた年だった。ケミカルやアンダーワールドの新作リリースもさることながら、注目はなんといってもKitsune の席捲から始まる Digitalism、SimianMobileDisco…、そして Justice、TeenageBadGirlといった、次世代を支えるニューカマーたちの登場。ビートは重く、メロディは美しく、勢いは留まらずの、幾多もの名トラックが世に放たれた。
そういった流行から目を離した一方では、Travis、Manic Street Preachers、Radiohead などUK大御所ロックバンドが、衰えを感じさせない、むしろ往年のレベルに比肩しうる名盤をリリース。円熟と内省の方向に進みつつあった彼らが、本来の良さを再度引き出してきたのは、個人的にはうれしい誤算だったよ。 てなわけで、今年も非常に聴きごたえがあったね。08年はどうでしょーかね。 |