うそつきデリー6日

ってことで、今日はデリーをガンガン歩いてみようと思う。多分凄く疲れると思うけど、やっぱ歩かないと始まらないよな。外に出ると、快晴。朝のメインバザールは相変わらず汚く、掃除している人が哀れに思えてくる。牛、犬、人を避けつつ歩き駅へ向かう。旅行シーズンなので、とりあえず列車のチケットを先に買っておこうと思うんだ。

まぁ間違いなくどこで買えばいいのか迷うんだけど、迷っていると親切な人たちが近寄ってきてチケットオフィスに案内してくれる・・・と思ったらここはデリー、それは大間違い。99%罠である。適当に話して向かう方向がおかしかったらついていかない。これ原則。しっかし、恐ろしいことよ。ホント何人も何人も声かけてくるけど向かう方向は皆違うからね。「こっちだ」「さっきの奴は旅行会社の手先だ」「オレについてこい」「オフィスは閉まってるぞ」「日本人はこっちで買うんだ」etc.....笑えるくらいにみんな嘘。結局は自分でオフィスを探し当てるしかないってことだぜまったく。

実際のオフィスは駅構内2階にあった。オフィスは旅行者でごった返していたが、なんとかチケットを買うことができた。さて、チャイでも飲んで出発するかね。



カオスデリー

オールドデリーを突っ切りながらジャマーマスジッドを目指して歩いてみよう。何kmかあるし方向も適当だけどとりあえず歩く。エジプトのカイロではオールドカイロが最強すぎたので、このオールドデリーにもかなりの期待をかけていたのだが・・・やはり凄まじい。ここには人が巻き起こす熱の全てがある。うるさい車やバイク、多すぎる人、のんびりとした牛や犬、売れそうもない品々、絡まりすぎの電線、朽ちて崩れそうな建物・・・ねっとりとした空気の中ですべてが渾然一体となってオレを包み込む。ここはカオスだ。興奮する。

↑歩いてみるのがおもしろいよな。

↑このカラフルな粉の行方は旅中盤にてわかる。



口論デリー

うだるような暑さがきつい。けっこう歩いてきているので、もうちょい歩けばラールキラーなんかに着くかもしれない。徒歩でないと行けないような場所だと、外国人なんかはまずいなくなる。そういう場所は人も嘘つきではなく親切だ。せせこましい道を歩き、道を尋ねつつ尋ねつつやっとバザールを抜けると、ドーン!ラールキラー登場。しかし・・・休み!ガーン。でも実はそれほど期待してなかったし、まぁいいか。それよりもすぐそばにあるジャマーマスジッド、こっちだ。

無料のはずが入り口で止められる。150ルピーだとぅ?「タダだってこと知ってるんだけど」と言うと、「カメラ持ってる奴は払うことに変わった」とか言って超しつこい。段々口論になってきて、周りに人が集まってきたので、周りの人に「金払うんか!オレは?」と聞くと皆一様に歯切れが悪い感じで答えてくれない。しかしそれを見てやはり払わなくていいことを確信したオレは「オレ、カメラ持ってないし」と言い張り無理矢理に中入った。う〜ん、インド人マジうぜー。

↑眺めながら時間をつぶそう。



感動デリー

今度は少し遠いのでリクシャーにてフマユーン廟へ。「着いた、ここがフマユーンだ」「うぃっす、ありがとう」。入り口で金を払い、歩みを進める。ここはデリーで一番楽しみにしていたところなんだ。ワクワクしながら歩くが、こんなに入り口から遠いの?・・・むしろここ場所違うし!ハー、何か近すぎると思ったんだよな。リクシャーの親父適当なところで下ろしやがりました。腹を立てながら外に出て再度向かうのであった。

今度は着いた。後のタージマハルを代表とするムガル朝廟建築の手本とされる建物。赤い砂岩を材料とする部分と白大理石の部分のコントラストがなんとも見事。ちなみに世界遺産。イスラム様式の美しきシンメトリーのフォルムはやばいよねホント。斜めから見ると絵的に絶品。

↑これは美しいですな。

帰りはリクシャーの親父との攻防戦を経て、互いの値が折り合う料金でニューデリー駅へ。屋台でサンドイッチみたいなまずい食い物を食べて、ラッシーというヨーグルトジュースのような飲み物を飲んで帰る。ラッシー美味!

明日は朝早いんだ、だるー。