石窟寺院到着!
シギリヤから駐車場へ向かったがわけのわからん獣道に迷い込み、ひたすら下ると有刺鉄線に阻まれ、さらに乗り越えてズンズンいくと原住民みたいな裸のオッサンが木々の間から現れた。明らかに道を間違えた俺を駐車場まで案内してくれた彼は心優しきジャングルマン。 ダンブッラ石窟寺院は憧れの場所のひとつだった。そもそも"石窟寺院"という発想が俺の中には無く、かつて写真を見て「なんだこりゃ!?」と唸ったのを覚えている。天然の洞窟に極彩色の壁画が描かれ、寺院は洞窟の中にへばりつくように建っている。おもしろい造りをしているなぁ、世界にはこんな寺があるんだな、と思ったものである。 そして今回、実際にその外観を見ることができたのは本当に嬉しく思う。石窟と一体になった寺院、茂る菩提樹、はためくカラフルな仏教旗に青い空……。構図の力というのかな、目の前に広がるそのすべての要素が一体となって綺麗に視点に収まった瞬間の気持ちよさはたまらない。また中は思ったよりも広く、壁一面、天井までびっしりと描かれた仏教壁画は迫力を持って迫ってくる。仏像も鎮座しているのだが、それよりも壁画のほうにどうしても目がいってしまうんだ。 とても落ち着いた静かな場所である。直前に見たシギリヤなんかと比べたら規模としても決して大きくはない。だけど、この手の場所はハマる人にはハマるもので、俺の肌にはとても合ったなあ。風がすこぶる気持ち良い日だったってのもあるね。 ↑岩山を登ると石窟寺院入口が見えてくる。 洞窟内で茶 猿にスイカをあげている少年の横でずっとそれを眺めて一緒に猿をからかったりしていると、その少年が、石窟寺院横の小さな洞窟に案内してくれる。ドアをくぐるとそこは係の者や現地の人の憩いの場。そこで皆と談笑していると、得体の知れない爺さんが甘い甘い紅茶を淹れてくれた。が、これがマジで旨い! 世界最高峰と名高いセイロンティーであるが、俺にとっては優雅にお洒落なカフェで飲むよりも、こうやって現地の人と時間を共有しながらすする方がきっと旨いんだな。 親切に心をはずませながら岩山を降り、昼飯はやはりカリー。毎日のように食べているカリー。この国はカリーを中心に回ってるだろ!ってくらいド定番のカリー。ダンブッラを降りたあたりに、なんと日本人経営のレストランを発見。一応観光客向けの店なので少し高かったが入って注文してみると、辛くない日本人好みの味のカリーが出てきた。うむ、旨いぞ!凄く旨い……が何か物足りない。辛いスリランカ風でないのが何か引っかかるのだ。例えそっちの方がはるかにまずくても、だ。うーむ……。 またまたローカルバス! ダンブッラからちょうど次の目的地キャンディへのバスが出るところだったので、乗ってしまうことにした。凄いな、もっと時間かける予定だったこのルート、予想以上に早く周ることができてしまった。これは、旅の後半でプラスアルファ別の街に行けるかもしれない。 キャンディ行きバスは超満員!これに2時間半はきつい。しかし耐えるしかない。だってそれだけ乗っても50円以下なんですもの。安すぎますよね。 |