香港→スリランカ3日
成田空港にもだいぶ馴染んできたのかもしれない。少し前までは、成田空港に立つだけで自分が少し背伸びをしたような格好良さに包まれていたものだが、最早そのようなものはない。段々こうやって色々と慣れていくのだろう。しかし旅前の期待感と緊張感の程よく交じり合った感情はいまだにある。この感覚だけは忘れずにいたいもんだね。 飛行機で一番後ろの席であったため「ラッキー」と思っていたら、とんでもない。隣の奴がおまえ相撲取りかってほどの巨漢で無茶苦茶狭い。お前あれですよ、俺だってどっちかっていうと幅取る側の人間なんだから、勘弁してくれ。しかしとりあえず香港までの数時間の辛抱だ。トランジットの後、香港からスリランカへ。さすがにスリランカ行きは程よく空いていてオレは二人席に一人で身を沈める。快適だ。今回使っているのはキャセイパシフィック航空という会社の飛行機なのだが、オイここのスッチーは本当に可愛いな!!俺の列担当のスッチーさんだったら今すぐ言葉の壁を飛び越えて結婚を決断できる位の可愛さだぜ。 別に彼女に、というわけではないが妙にテンションが上がり、一人ワインで乾杯だ。さぁ旅が始まろうとしている。 深夜の到着 23時半到着。大雨、ありえん。深夜到着は宿の確保が面倒だから嫌なんだ。空港にてツーリストインフォメーションの人と交渉をしたのだが、これが本当に面倒だった。 「スリランカを旅するんだったら車をチャーターして周ったほうがいい、普通はそうする」 「いや、自分で周るからいいよ……」 「そんなのありえないな!チャーターが基本だ」 みたいなやり取りを延々と続ける。しつこいな。自由旅行目的で来てるのに、車チャーターしてホテルも旅行会社にまかせて周るなんて味気無い真似ができるか。無視してバスかタクシーで行こうとしても、何故かバスには鬼の行列だ。こんな深夜に? タクシーも何故か一台も停まっていない。謎だ。 もう深夜一時だ。しょうがないので、今から一番近郊にあるニゴンボという街へ行くだけの車のみ出してもらう。係の者はまだ不服そうにしていたが、そこはこちらも譲れないため、折り合いをつける。 ドライバーに、「明日はどうするんだ?」と聞かれ、「バスか電車でアヌラーダプラに行きたいんだよね」と言うと、「そりゃあいい!」と。ほら、やっぱりね。良かった、何らおかしなことではないんだよな。しかし商売っ気ないな、おっさん。 長いフライトに、深夜でしかも大雨だ。とにかく疲れている。降りたところから一番近い安宿に泊まり死ぬように眠りましたとさ。 |