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行きたかった場所
今日は、台北から2時間弱ほどのところにある、九イ分に行ってみようと思う。名画「非情城市」の舞台となった地であり、みんなご存知「千と千尋の神隠し」の、両親が豚になる場面のモチーフとなった地でもある。 5人で行動するのもウザったいので、3チームに分かれることにする。お買い物チーム…といっても誰もそんなことに興味がないので一人の啓介。そして九イ分行き、オレときぐっさんのエジプトチーム。あとはタケシと雄一の年少組。 海賊版DVDを買い漁ると意気込む啓介と別れ、台北駅へ。オレときぐっさんは九イ分に行くつもりだが、とりあえずついてきていたって感じのタケシ&雄一コンビを、「自分らの行きたいところに行けや」と突き放す。海外初めてのこのコンビ、とりあえず自分の足で歩いてこそ見えてくるものってのがきっとある。オレときぐっさんも初めてのエジプトで死にそうになりながらも歩きまくって、色々なことを体験したんだよな。きぐっさん曰く「獅子は子を谷に突き落とすんやで!」。昨晩は一緒に歩いていたんだし、今日は敢えてこの小僧共を谷底へ突き落とすことにした。でも、絶対に楽しいから。 しかし切符買うのに暫く並んで別れた場所に戻ってみると、まだそこでまごまごしていた。落としたら動けなくなっちまったー!ってクソ笑ったけど、とりあえずがんばれや!ってことで放置。 列車とバスで行こう パンとコーヒー買って基隆行き列車です。列車からの風景は工場だらけ、作業着で煙草をくゆらせる爺さんたちがたむろしている。台北周辺といえど、独特の田舎臭さがあるなぁ。45分位で、港町基隆に到着・・したはいいが、九イ分の行き方まったくわからず。しかし人に聞くとバス停までわざわざ連れて行って説明までしてくれる鬼の親日。基隆はかなり栄えている街で、また学校が多いのか様々な学校指定ジャージを着た輩がやたら沢山いる。女子高生そんなもん着てる暇あったら制服着ろよ!って言いながらバスに乗り、オアシス聞きながら山道をつらつらと登っていくんだ。正義のソング「Whatever」が最強だ。そしてこれまた45分位で山の斜面に沿って作られた村に到着する。ここが、かの九イ分なのだな。 ![]() ↑ここは、まだ基隆です。 ナイス茶 かつては九軒の家しかなかったので九イ分という名前がついているんだけど、いまや有名な観光地でもある。それでも雰囲気は嫌な感じに盛り上がることなく、静かでおっとりとした雰囲気を保っている。家が密集して建ってるのも無造作でいい感じだな。ここは確かにいいところだ。 ひととおり散歩してみて、山々と海が見渡せる店で茶を飲む。台湾の物価からするとかなり高い茶である。しっかしこの高山烏龍茶がマジで旨い。口に含む瞬間の香りがなんともセレブ。茶に対する誇りを見せ付けられる。旨すぎる!!茶葉で淹れるところから自分たちでやるんだけど、二十杯以上飲んだのではなかろうか? 夜 陽が落ちて、夕闇に包まれてくると、よりいっそう千と千尋の世界だな。赤提灯がいい雰囲気を演出しているんだ。お面だらけのわけわからん家でタケシそっくりな妖怪のお面に大爆笑したり、夜の九イ分をまたひととおり散歩したりして、バスにて基隆へ向かう。途中、乗ってきた女子高生が最強かわいい!さーて、腹でも減ったな。 ![]() ↑豚はいなかったけどね。 |