寺多すぎ

徒歩で色々まわるにはちょっと広いけど、でもこの街の雰囲気が好きだ。乗り物で寺をつないでは何だかもったいない。行きたい寺の中にはちょっと遠いかなってのもあるが、とにかく歩いて行ってみよう。それが功を奏したというか、ガイドブックに載ってないけど見ごたえのある寺がけっこうあるんだよね。堀に囲まれた旧市街の中だけでも三百以上あるだけあって、イレギュラーで出会う寺院が多い多い。

ワット・クー・タオという寺に行きたいんだが、どこにあるかわからん。散々迷い、銀行でとりあえず両替しつつどこにあるか聞いてみたら。怪訝な顔され、「すぐそこだよ」と。銀行のすぐそばにあった・・・恥かいたぜ。クー・タオ、というのはひょうたんのように丸く垂れ下がったもの、という意味らしい。真っ黒な団子状で、他の寺とは明らかに違う見映え。独創的というかなんというか・・、変な仏塔だ。

↑ワット・クー・タオ。何か禍々しい。

ワット・プラ・シン。敷地が広くて、どっかの建物からかなりの数の読経が聞こえてきたりする。たくさんの坊さんがいるんだな。なんて気持ちのいい天気なんだ、暑すぎず風は心地良し。木陰で寺見ながら話してたり絵描いたりしてたんだけど、いつのまにか二人して椅子に寝っころがってぐーすか寝ていたようだ。この寺にはだいぶ長いこといたな。



ワット・チェディ・ルアン

ここはまぁ近いから行ってみるか程度だった。しかし行ってみて度肝を抜かれた。で、でかい・・・!今見てもとんでもなくでかいのに、1545年の大地震で崩れるまでは90m近くあったというから信じられない。恐ろしいもんを造ったなホント。お堂内部の四方には仏像が存在し、周りは象の像で囲まれている。その上部は今も崩れたままで何だか趣があるな。

↑写真でもわかる迫力。まっつん的タイハイライトだと。



坊主見習い

あ、帽子がない。どっかで無くしたかな。考えられるのは昼寝してた時。古着屋でたった100円だったキャップなんで損はないんだが妙に愛着もある、ってことでワット・プラ・シンに戻ってみる。これが大正解。帽子を見つけてほっとしてたら、ちょうどさっき読経してた小坊主たちが、授業が終わったらしく外でくつろいでる。そこでジェイムという少年と仲良くなった。「会話の勉強をさせてよ」と言っていろんなことを聞いてきた。いや、むしろオレらの方が勉強なるんでお願いしまっす!近くの女学校の女の子たちに挨拶をしてて仲もいい素振りだったんで、「かわいいじゃん、あの子ジェイムのこと好きなんじゃないの?」ってからかって聞いたら、「ありえないよ!女の子はあくまで友達で、そういう気持ちはずっと持たないよ。僕は僧だからね」。ホンマかいな、18歳だろおまえ。そういうの一番悶々とするだろうに。いや、それはオレたち日本人の感覚なのか?

夜、ナイトバザールに行って買物して北部名物カオ・ソーイを喰う。うめ!!カラッと揚げた麺がココナッツカレースープとからんで非常にうまい。実はタイに来る前から食べたかった一品だったのでご満悦っすわ。適当にふらついたら宿に戻って就寝。今日はよく歩いたわ、疲れた。明日からは申し込んでおいたトレッキング・ツアー。楽しい経験ができればいいな。