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最低の日
再度バンコクだ・・何だかなつかしい。今日は深夜バスで南に向かうためそれまでの時間をつぶすことにする。駅で荷物を預けチャイナタウンへ行ってみる。まぁ、特にどうってことはなかったけどね、でもラーメンはうまかった。やはりラーメン通のオレたちだ、スープにはうるさいぜ。やりおるわい。 6時にバス乗り場に送ってもらうため、TATに集合しなきゃいけないらしい。余裕を持って5時頃駅を発つ。が、ここでとりあえず今のところこの旅最大の惨事が!!トゥクトゥクの兄ちゃんが全然違う逆方向のTATに行ってしまった。あれだけカオサン通りのTATって言ったのにー。「ゴメンゴメン」とか言いつつもそこで降ろされるし。しかもここで大スコールですよ。まさに踏んだり蹴ったり。全身ぐしょ濡れになりながらもタクシーを拾うことができた。・・・そしたらこいつも場所わかんないとか言い出す始末。なぜ他所者のオレたちが「次の角を右ね」とか言ってるんですかコラ。こいつらゴミ野郎!!ってなそんなこんなでようやく着いたと思ったらオレたち自身が場所を勘違いしてたらしくオレたちもゴミだったということが判明。 もうTATなだけに(TAT)こんな表情だったと思うよ。やっとの思いで到着、当然6時は過ぎ去っている。まぁタイは時間にルーズだからまだ出発してないだろとか話してたら、スタッフの皆さん、到着しないオレたちを心配して事務所の前で待っててくれた。・・・え?もう行っちゃった??・・・うーむ。どうしよ、あと5日カンチャナブリとか近郊をまわるかな、それもありかな、金もったいないことしたな・・・などと考えていたら、勇者が現れた。TATのスタッフの一人、笑顔が小野伸二にそっくり。小野が「まだ間に合うかも!」と言って、トゥクトゥク拾ってオレたちを原チャで先導してくれた。向かうは長距離バスの出発地点。ギリ間に合った!!「ホントありがとう!アンタ最高だよ」と言うと小野は、「いい旅しろよ」。その笑顔、ハットトリックもんだよ。 どうやらかなりいいデラックスバスなのだが、服はぐしょ濡れなうえに、一番遅いから後ろのせまーい席に押しやられた。しかも前のUSギャルが椅子をおもいっきり倒してくるもんだから・・・。はぁ、今日は散々だったなぁ。 南の島だ! 明け方、スラー・ターニーという街で何時間か待ち合わせた後、船でサムイ島へ向かう。出発当初は泥水だったのに、なんだ?島に近づくにつれだんだんエメラルドグリーンになってくぞ。綺麗なもんだ。3,4時間の行程の経て南の楽園、サムイ島へ着いたぞ。つかれたな。 ![]() ↑船からサムイを臨む。 オレたちはメナムビーチというところのバンガローを借りた。バンガローだよ、気分出るよね。ハンモックなんぞもあるんだぜ。オレはこのハンモックで寝たり本読んだりギター弾いたり・・とたいそうお世話になった。で、とりあえず海に入りたい。このビーチは人も全然いないし快適だ。この美しきかな大自然を貸し切り!みたいなね。もうね、感無量。でも海に入ってみると、何か地面が違う、湘南の海とはまるで違う足の感触。何か泥洗顔のごとき滑らかさの泥なんだわ。おもしろいよね、新感覚だよこんなの。海気持ちいいし、波がないからずーっとぼーっとしながら浮かんでいられる。日本にいる時のそれなりに忙しい日々なんか考えられないくらい時間がゆったりだ。結局気づいたら3時間くらいたってんだよな。 ![]() ↑湘南もこんくらい綺麗だといいのになぁ・・・。 島内一周しよう 今日はバイクを借りて、サムイ島をまわってみた。ギアがあるのにクラッチがないという何だか意味のわからないバイクで二人乗り、しかも後ろのオレはノーヘル。そこらへんのヤンキー中学生みたいな感じでさ、全然警察に捕まる心配がないのがイイね。爽快だ。風と陽を受けながら綺麗な海を横に構えながら走るんだ、地元とはまた一味違う"良さ"があるよ。昼飯で食べた鶏が最高!やっぱこの国鶏肉がやばいわ。どうやったらこんなうまくなるんだ。いい気分だから今日もビール飲みまくってやる。この旅はよくビールを飲んでいる。 ![]() ↑たーのすぃ〜。 なーんもしない日 こういう日があると個人旅行なんだなぁというのをモロに実感する、そう今日はなーんもしないデーだ。6時前に起き感動的な朝日を見たら、ハンモックでまた寝る。本読みながらまた寝る。海行って泳いでトップレスの姉ちゃん見て、戻ってきてまた寝る。帰ったらとりあえず松壱家の塩中ライス固め多めうずら増しを食べましょう、とか話してまた寝る。夕飯は今日は豪華にいくよ。がっつり食べて飲んで、んでまた寝る。おやすみ。 ![]() ↑寝ては海、食っては海・・・。 さぁ、帰ろう ついに9月に突入してしまった。そして今日は深夜バスでバンコクに戻る日だ。そして到着日の夜に帰国なので、実質的には旅の終わり、って感じがして何だかしんみりしてしまう。いつもと変わらない朝陽、いつもと変わらない海の匂い、いつもと変わらないスタッフのおっちゃんたちの笑顔、でもオレたちはいつもとは違う感傷的な気分で帰る準備をすすめる。もう終わりなんだな。 サムイ島へ別れを告げ、なんとかスラー・ターニーで乗り継ぎに成功し帰りのバスに乗れた。うむ、行きと違って帰りのバスは席もいい席だし、相当に快適だ。よしよし。 |