教授現る21日

天気は快晴。すばらしい。今日は練り歩くどー。とりあえずカオサン通りの裏手にある国立博物館に行ってみることに。しかしこうして昼の姿を見てみると、バンコクは結構街として出来上がってるね。エジプトのカイロはもっと混沌としていたが・・・暮らしやすいとこなのかも。これからもどんどん発展していくんだろうね。国立博物館はそのあまりの広さに正直後半しんどかった。今だから言える、ちょっと飽きてた。しかしここを出た瞬間最強の男が現れた(と当時は思った)。旅二日目にしてナイスガイ(と当時は思った)。その名も・・・!名は聞き忘れた。とにかく博物館の隣にある大学の教授らしい。熱かった(と、当時は思った)。気さくに話しかけてくれ、バンコクでここは是非行けというところを教えてくれて、いい人っているんだなーとなんとなく思っていた。



タナー現る

ガイドブックの写真を見て、行ってみたかったワット・インドラヴィハーン。トゥクトゥク親父に行きたいと言うと向かってくれた。ここにありますは32mの立仏像、さすがに見上げるとでかいのだが、しかし奥行きがなく薄っぺらいので何かショボイ。これはパラッパラッパーだべ、という結論に落ち着く。横に階段があり、一番上までのぼるとちょうど仏像の腰の位置あたりの高さまでのぼることができ、バンコクの街並みを見ることができます。しかしここは人があまりいなくて快適だったなぁ。

教授の進めていたところを伝えてみると、向かったのはワット・モンクット、座仏像がたくさんあるお寺。熱心にお祈りをしていた(と当時は思った)青年がいた。彼はオレたちに気づくと、気さくに話しかけてきてくれた(と当時は思った)。名はタナー、下ネタが大好き。やはり下ネタは万国共通だ。いい奴だ(と当時は思った)。しかし仏教信仰に関してはマジっぽいよう(これは多分マジ、かな?)で、「何の宗教を信じているんだい?」。・・・うーんやはりきたか、このネタが。宗教の話になるとオレは困ってしまう。一応我が家の墓は日蓮宗の寺にあり、つまるところ仏教なのだが、タイにおける上座部仏教と日本の大乗仏教じゃえらい違うし、しかもばあちゃんなんかはともかくオレ自身は仏教と言い切れるほど熱心でも何でもない。なにより日本はおかしなくらい様々な宗教の文化を取り入れてしまっている。多宗教無宗教なのである。一宗教をマジに信仰している他国の人に、その微妙な説明をオレ程度の英語力で伝えきるのは難しいよ。

↑独特の色使い。



350$

次に勝手にトゥクトゥク親父が向かったのはVENUS HOUSE、というスーツの仕立て屋さん。なんとイタリアブランドのスーツオーダーメイド、数十万するのが350ドルだと。タイで安く製作して、それをヨーロッパに運ぶというなんともホンマかいなな理由をつらつらと各種資料と共に説明され、まわりにも契約してる欧米人が数知れず。・・・うーん。。。本当ならなかなかミリョク的〜な話なんだけど、そんなおいしすぎる話ってあるのかなぁ??粘りに粘られたが、破格とはいえせっかくの安旅行だし350ドル支出は微妙すぎるぜってのと、まだスーツ興味ねぇし、ということで文句を背中に受けながら店を出てしまった。

これは今だから言えるのだが詐欺だった(笑)。そりゃそーだろ。どうやら博物館前の教授→ワット・モンクットのエリート→VENUS HOUSEは詐欺の一連の流れだということが判明。こういう地味な観光ポイントを結んで詐欺師を配置しておくのは巧妙だなぁ。ネットで検索かけて調べてみると、詐欺だなんだと買わされた人たちの体験談が出るわ出るわ。おぉ・・・。こういうのはショックだね。まぁ結局買わなかったから笑い話なんだけど、買っちゃった人はきっついなぁこれ。そんないい話あるわけねーやな。



大迫力エメラルド寺院

TAT(タイ政府観光局)で、チェンマイでのトレッキングを申し込んで列車のチケットなんかを買ったら、タイで最も格式の高い王室寺院ワット・プラケオへ。グッズ買わないか、とか今は中に入れない、とか誘ってくる者がいるが、大観光地付近にいる声かけは大抵は詐欺だということはエジプトの経験から心得ているぜ。つっきりながら門の中へ。凄い数の観光客だなぁー。でも!凄い。さすが最高王室寺院だ。ひとつひとつの建築物は実に優雅で細かい。そして広い。黄金、タイ様式、クメール様式と様々な顔を持つ各仏塔、仏教思想観の描かれた長く続く回廊・・・。

外でサトウキビジュースを飲んだ。あまりの暑さに汗がとまらんから。そしてここでまっつんはマンゴージュース地味にぼったくられた。

↑遠目からでも迫力あり。

↑綺麗なもんでした。