誇り高き男、慎ましき女、無垢な子供たち。乾いた風の中にあるいくつもの親切と笑顔。
アラビア半島を旅してきた旅人たちは、この国を出る時、「初めてアラブの良さがわかった気がします」、口を揃えてこう話すという。そしていつしかイエメンはこう呼ばれるようになった。
『幸福のアラビア』と。