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最高峰の街
朝、まだ人通りの少ない路地を抜け、タクシーを拾う。1週間というのはなんと早いことか、もう今日イエメンを出るのだ。今日は、昼過ぎにはドバイに到着するものの、ドバイ-関空の便が夜中発なので、世界屈指の大都市と名高いドバイに立ち寄ってみようと思う。 相変わらずサービスの充実具合がすばらしいエミレーツにてドバイに到着。早速入国審査を経て街に繰り出そう。空港を出た途端、その熱気が凄まじい。大都市というものは、欧米諸国や日本もそうだし、比較的高緯度のイメージが強い。こんな熱気のこもった街と世界有数大都市というイメージが結びつかないな。 バスにてデイラ地区へと向かう。よくわからないが多分合っていると思う。ガイドブックというのは時として本当に役に立たないな。そんなときは勘と経験で進んでみる、それがおもしろいんだよな。そして道を走りやはり驚きを隠せない。そこらの欧州国よりもよほど先進的だ。建物のモダンなデザインに関してはどこよりも凄いかもしれない。超高級ホテル、巨大ショッピングモール、高級ブランド店は服飾はもちろん車やレストラン等様々だ。観光客もとても多いな。ここは、住民の7割以上が外国人で占められている街、ドバイなのだ。 ![]() ↑斬新なデザインの建物ばかり。 クリークから そんなドバイは新しい街である。元々交通の要衝だったことに加え、UAEで石油が発見されたのが1966年、以後めまぐるしい経済発展を遂げてきた。そのため、たまに途上国的な一面を見ることができる。これはなんだかうれしかった。インフラ整備が追いついていないちょっとした路地裏や、伝統工芸品やフェイクの服を売る店、物価の割には安いフルーツジュース。運河を渡るアブラ(船)に乗りながら、夕暮れに染まる近代的建築群を眺める。今も進化を続けている、この国は"発展先進国"だ。 ![]() ↑夕暮れは平等だ。 |