フジは今までテストやらなんやらで行けなかったわけだが。今年やっとある程度の目途がついていこう、ということで行ってきましたフジロック。まず結論から言うと、最高に素晴らしい祝祭空間がそこにあったと言ってしまおう。改善の余地はまだあるので、もっとこれから先も進化していってほしい。とりあえず、今まで行ったフェスとは比較にならん。RSRはまぁ良かったけど、フェスって基本的にライブありきフェスあり、みたいな感じなんだけど、サマソニとか特に。でもフジは勿論ライブあってのフジなんだけど。他のことに凄く重点を置いているというか。大自然のこととか、エコのこととか、ピースなこととか。なんかそういうのがあってライブがある、みたいな。そういった意味で楽しいし、勿論メンツもフジは素晴らしいし行って良かった。ビール何杯飲んだことか。 |
行きの車はもちろんフジロック特集のオンパレード。そりゃテンションも上がりますよ。渋滞なんかオレとロペのテンションを下げるには役不足だね。関越自動車道を延々と走り、月夜野ICを降りて山を登ると、見えてきたのだ例の看板が。街のいたるところにフジロックの旗がなびいておる。あーついに来たんだなぁ〜と感慨深くもなるわいや。午前4時苗場到着。駐車場は田原駐車場。会場への通行手段シャトルバス・・。これけっこう損してるよね。同じ金払って会場のそばの駐車場の人ってマジうらやましかったよ。車に戻れんもん。てな感じで、リストバンドを受け取ったりテント建てたりしてしてるうちに前夜祭の時間が迫ってきてのね。で、オアシスエリアに向かうわけです。おぉーこれがフジロックかぁーてな感じで。ここでビールですよ。で、フジ恒例らしい盆踊りやら抽選会やらでスマイリーたちが客をあおった挙句に、花火を打ち上げまして。これは祭の始まりって感じだと思ったわよ。いやがおうにも期待は高まるってもんだわよ。 前夜祭はDJとバンドが交互に出てくる感じ。RED MARQUEEに入った途端、DJがDOORS流してきたのでテンション上がったよ。日頃木口さんに聞かされ続けてるしね。The Blind Boys Of Alabamaのじいさんのシャウトにはグッとくるものがあったね!!あれは貫禄というか、若い奴じゃ出せないオーラだわ。オレ的には前夜祭メインはTHE BEESでした。1曲目に「Wash It In The Rain」を持ってきたのでうれしかった!ずっとボーカルとってた奴が最後にドラム叩いて、ドラムだった奴がベースやってたけど、はっきりいってこっちの方が断然うまいとはどういうことだ。本人達凄い楽しそうで家族みたいなライブで、想像してたより元気のよろしくて楽しかったかな。そして前夜祭のスペシャルゲストはJUDEでした。まー、浅井健一が今年はフジに出ないから何かあるだろうとは思ってたけど、こういうことね。予想ついたわ。ちっと萎えた。勿論ライブはうまいんだけどね。てな感じで、オアシスでしばらく酒飲んでまーったりした後、翌日に備えてテントに戻りました、戻った途端に豪雨で危なかったっす。 |
夜通し雨が降っていて気分的に少々萎えていたが、テントから出ると快晴モード。とりあえずグッズ並ぶのやだからってことで早めにゲートへ向かう。フジロックは客層がホントおもしろい。男女半々くらいかなー男の方がちょっと多いのかな。年は若いもんから50歳くらいのおっさんまでけっこう普通にいるのね。家族連れもいるし。んで驚いたのは、カップルの多さ。そういうもんなんかなーと思ったよ。そんなこと思いながらグッズを買ってぼんやりとグリーンステージ眺めてたらどんどん晴れてきたんだわ。いい感じだったなー。これから始まるぜ!的な。 BRITISH SEA POWER
彼らのステージ上には木やら動物の置物やらをセッティングするってので有名だけど、フジの大自然の中でそのステージはホントぴったりだなぁ、と。1曲目が異常性爆発ナンバーの「Apologies to Insect Life」だった。そりゃ否応にも元気出るわ。こいつらは音楽性は知的で歌詞は文学性抜群なのに、ライブアクトは馬鹿なんだよな。そこの差がおもろい。キーボードの奴とか太鼓叩きながら客席歩いてるし。ボーカル逆立ちしてるし。ギターが職人的で凄くいい仕事してたけどこいつも最後に最高にださいジャンプを何度もしてた。はじめBSPじゃフジのグリーン一発目は難しい役なんじゃないかなーとか思ってたけど、何も心配いらんかったね。素晴らしいライブだった。
|
↑ GREEN STAGE 周辺 ↑ GREEN STAGE ステージはBRITISH SEA POWER |
PE'Z
Pe'zは一回見ておきたかったんだよ。BSPからZutonsまではオレ的には何見ても良くて、とりあえずオレンジコートの方まで行くことに決めてたんだけど、時間かぶってたBEES昨日見たし、やっぱりPe'zは見とこうと思って。はじめベースの奴が一人で延々と同じフレーズでサウンドチェックしてて、次にドラムがきて叩きながらサウンドチェック。次にキーボード、管楽器二人、って感じに一人一人出てきてサウンドチェックしてそのままジャムりながら本番に突入してった。そういうの最強。いやーこのバンドはわかっちゃいるけどうまい。どうやったらあんなドラム叩けんだ。そして鍵盤担当者のヒイズミマサユ機が超かっこいい。フェスにはこういう楽しいバンドが不可欠だよなぁーって思った。んでちょいと会場をひと通り回ろうと思って。酒を片手にホワイトからアヴァロン、FIELD OF HEAVEN 、ORANGE COURTってふらふらと歩く。奥に行けば行くほど音楽と自然と平和が一体化していく感じで、凄く雰囲気があって良かった。この過程でさっちんに会ったりしたり。てかホントにこのフェスは気分がいいんだわ。酒飲みながらライブ見て、腹減ったら食べて酒飲んでライブ見て自然の中歩いて、みたいな。オレンジコートで(ベタすぎるとは思ったが)スクリュードライバー飲みながら、田野城寿男っておっさんのサックス聞いて、グリーンに向かった。途中通り過ぎたMiceteethとケムリは大盛況でした。 HAVEN
もともと特に見るつもりはなかったんだけど、時間がちょうどいい具合に空いたままグリーンに着いたから見ることに。これが見て正解。Havenは青臭い若者たちが青臭い歌を演奏するから、良いんだけどそこまでは・・って感じだったんだけど。そんなこと言ってるオレの方が若いんだけど。でもだな、当の本人達が何だかヒゲ生やしてたり貫禄出てたりで何かすげーかっこよかった。んまぁさすがに「Say Something」は一緒に歌っちゃったし広い自然内であれ聞けて感動したけどな。ケムリやアジカンとかとぶつかってたからか人そんないなかったけど凄く良かった。THE ZUTONS
一日目最も楽しみにしてたバンドかもしんない。この前の来日公演がBandits喰っちゃうほどにクソ良かったからフジでもぶちかましてくれるだろうと期待。そしてぶちかましてくれた彼らに合掌。うまいんだよな、なんというか見せ方というかメンバーひとりひとりのライブの作り方が。みんな黄色いツナギで登場してきて、「Zuton Fever」「Pressuer Point」で観客も大爆発だ。ボーカルの勢いも凄かったな。そしてオレは相変わらずこのバンドのベーシストの弾き方がたまらなく好き。あのヤジロベーみたいに揺れながらきもうまく指弾きするスタイル最高!!曲のセンスがいいからライブでも生きてるんだけどさ、とにかく楽しいんだこのバンドのライブは。仲良さそうだよなぁこいつら。PIXIES
PIXIESをこのフジロックの一番の目当てに来てた人は多かったんじゃないかな、初来日だし。会場でもPIXIESのTシャツ着てる人が一番多かった気がするし。さて、そんなもはや伝説化しつつあるバンドであるわけだが。やっぱりそれだけ崇められるバンドはそれだけのものを見せてくれるわな。見た目はバンド名「妖精達」からは程遠いハゲとデブの集まりなわけだが、とにかく名曲ラッシュだったっぽく、あんまりPIXIES知らんオレでも知ってる曲をいくつかやった。「Where Is My Mind」「Debaser」とか。音がすげぇ!最後の曲がブレイクちっくに終わって即時に「マタネ」と言ったMCがデブ悪魔のくせにかわいかった。時間帯も良かったなぁ、段々空が暗くなってくんだもん。
|